「仕上げ磨きしよう」と言った途端に大泣き・全力拒否!
そんな毎日に悩んでいるママ・パパも多いのではないでしょうか。
我が家の2歳娘も仕上げ磨きを嫌がる時期があり、どうしたら少しでも楽しくできるか試行錯誤してきました。
今回は、歯科衛生士としての視点とママとしての体験から声かけや遊びの工夫をまとめました。
もくじ
1. ポジティブな声かけで気持ちを前向きに
「磨かないと虫歯になるよ!」と脅すよりも、前向きな言葉の方が効果的です。
- 「ピカピカの歯にしようね」
- 「今日は何本磨けるかな?」
- 「歯磨きしたらキラキラ笑顔になるよ」

歯磨きが「褒められる時間」になると、子どものやる気が出やすくなります。
2. 選択肢を与えて子どもに決めさせる
イヤイヤ期の子どもは「自分で決めたい」気持ちが強いもの。
そこで、「赤い歯ブラシと青い歯ブラシ、どっちにする?」と選択肢を与えるとスムーズに進むことがあります。



上と下どっちから磨く?
前歯と奥歯どっちから磨く?
フロスと歯ブラシどっち使う?
パパとママどっちが仕上げする?
など沢山レパートリーを用意しておきましょう。
3. ごっこ遊びにする
遊び感覚を取り入れると、仕上げ磨きへの抵抗が減ります。
- ぬいぐるみやお人形の歯を一緒に磨く
- 「先生になってママの歯を磨いてね」と逆にお願いする
- 歯医者さんごっこでライトを持って「診察します!」と遊ぶ
- 「バイキンマンをやっつけよう!」とストーリー仕立てにする



子どもは“遊び”と“歯磨き”を結びつけると楽しく協力してくれやすいです。
4. 絵本で気分をのせる
歯磨きがテーマの絵本は、子どもの気持ちを前向きにする心強い味方。
「大好きなキャラクターも歯磨きしてる!」と分かると、自分もやってみようという気持ちになります。
仕上げ磨きの前に数分だけ絵本タイムを取り入れるだけで、気分が大きく変わることもあります。



娘は絵本が大好きなので、図書館で借りる際には必ず歯磨きや虫歯の絵本を借りてます。
5. 鏡を使って“見える化”する
鏡を持たせて「ここにごはん残ってるね」「ピカピカになったね」と見せると、子どもも納得しやすいです。
我が家では洗面所以外でもできるように、壁に鏡を貼り付けて環境づくりをしました。
ぶつかっても安全な割れない鏡などを使い、壁紙がはがれないように養生テープ(マスキングテープ)で保護してください。



リビングの壁に貼ると歯に食べ物が挟まったときにも自分で確認してます。
6. 歌や数かぞえで時間を区切る
「終わりが見えない」から嫌になる子も多いもの。
そこで、
- 「歯磨きの歌」を歌いながら磨く
- 「10数えたら終わりね」と区切る
短い時間でもゴールがある安心感で協力してくれることがあります。



我が家はフッ素入りのタブレットかスプレーがあるので、終わったらやるよとチラつかせてます。
7. 仕上げ後のごほうびを楽しみにする
磨き終わったらシールを貼る、スタンプを押すなど、小さなごほうびを用意するのもおすすめです。
「歯磨き=終わったら楽しいことがある」と感じてもらうことで、少しずつ習慣化につながります。



シールは娘にはハマらなかった手法でした。
毎日シール貼りで遊んでいるので特別感が足りず…
まとめ:楽しい体験を積み重ねることが未来の習慣に
イヤイヤ期の仕上げ磨きは、虫歯予防以上に「歯磨きへの抵抗を減らすこと」が大切です。
ポジティブな声かけや遊び、絵本やごっこ遊びを通して「歯磨きって楽しい」と思えれば、将来的に自分から磨ける子に育っていきます。
とはいえ、毎日うまくいくとは限りません。泣かれて落ち込んだり、ついイライラしてしまうのは当然です。
そんな時は「今日は一緒に歌えただけでOK」「自分でちょっと磨けたから十分」くらいの気持ちで大丈夫。
大事なのは完璧にすることではなく、笑顔で続けること。
子どもにとって仕上げ磨きが嫌な記憶にならないように、少しずつ、楽しい工夫を積み重ねていきましょう。












