本記事では完全ミルク育児をしている方に向けて、粉ミルクと液体ミルク、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説していきます。
私は産後1ヵ月から完ミ育児をしています。今振り返ると「当時これを知ってたら楽だったのに〜!」と思うことが本当に多くて。
そんな経験をもとに、ミルクの種類ごとの使い心地やコスパについて、リアルなエピソードも交えながらお話していきます。ミルク選びのヒントになったら嬉しいです。
もくじ
粉ミルクのメリットとデメリット
粉ミルクの最大のメリットは、コストパフォーマンスの良さにあります。
メーカーによって異なりますが、使い切りのスティックタイプ、小缶(約300g)、大缶(約800g)などのサイズ展開があり、サイズが大きいほど単価が安くなります。
完ミ育児で長期的にミルクを使用する場合や、多胎育児にはとても助かります。
また必要な分だけ溶かせるので、赤ちゃんの飲む量に合わせて調整しやすく、無駄が出にくいのもポイント。
その一方で、調乳の手間はデメリットと言えるでしょう。
毎回粉を正確に計って、70度以上のお湯で溶かし、冷ますというプロセスが必要になります。
特に夜間の授乳や外出時には「手間すぎる…」と感じることが多かったです。
産後の寝不足のなか、マミーブレインで「今何杯目だっけ?」と毎晩のように数を間違えてこぼして掃除する…ということも。
夜に粉をぶちまけたときの絶望感、分かる方いますよね? 今日もみなさん本当にお疲れさまです。
液体ミルクのメリットとデメリット
液体ミルクの一番の魅力は、何といってもその手軽さです。
お湯を沸かしたり冷ましたりする必要がなく、開けてすぐにそのまま飲ませられるので、夜中の授乳や外出時に大助かりでした。
我が家では、お出かけの際は液体ミルクが定番。常温で飲める点も、持ち運びの面でもとても便利でした。
さらに、防災用品としても優秀。停電や断水のとき、粉ミルクでは対応できないケースでも、液体ミルクなら安心して備蓄できます。
ただし、デメリットもあります。
まず、粉ミルクと比べて圧倒的にコストが高めです。内容量が120〜200mlと少量で、飲み残しが出ると特にもったいなく感じます。
また、開封後はすぐに使い切る必要があるため、保存には向いていません。
そして意外と見落としがちなのが、赤ちゃんとの相性。常温のミルクが苦手だったり、味が気に入らず拒否されることもあります。
せっかく備蓄しても「いざという時に飲まない…」なんてことにならないように、普段から少しずつ慣れさせておくのがおすすめです。
うちの娘も最初は渋い顔をしていましたが、2~3回試すうちに慣れて、今ではすんなり飲んでくれていますよ。
粉ミルクと液体ミルクの選び方
粉ミルクと液体ミルク、それぞれの特徴を理解した上で、状況やライフスタイルに合わせた選び方が大切です。
こんな方には粉ミルクがおすすめ:
- 長期間ミルクを使い続ける予定がある
- コストをなるべく抑えたい
粉ミルクは単価が安く、量の調整がしやすいので、日常的にたくさん使う方にぴったりです。
こんな方には液体ミルクがおすすめ:
- できるだけ手間を減らしたい
- 夜間や外出時の授乳をスムーズにしたい
液体ミルクはお湯や計量が不要で、すぐに授乳できるのが魅力。育児の負担を少しでも減らしたい方に向いています。
どちらが正解、ということはなく、生活スタイルや赤ちゃんの様子に応じて使い分けるのがベストです。
モルママ流の卒乳までの使い分け
もうすぐ娘が卒乳を迎えます。約1年、完ミで育ててきた私は粉ミルクも液体ミルクもたくさん使ってきました。
振り返ってみると、「もっと楽できたのに」「あのときはもったいない使い方だったな」と思う場面がいくつもあります。
ここでは、私の経験をもとにしたミルクの使い分け方をご紹介します。
産後すぐ~1回量120ml未満
この時期は粉ミルク8割・液体ミルク2割の併用がおすすめ。
飲む量が少ないため、毎回液体ミルクにするとコストがかさみます。基本は粉ミルクにして、眠気がピークの夜やどうしても手間を減らしたいタイミングで液体ミルクを使うと◎。
赤ちゃんの泣き声に焦って粉をこぼしたり、何杯入れたか忘れたり…そんな毎日の中で、液体ミルクがあるだけで心の余裕が変わります。
ちなみに、我が家では液体ミルクにすると夫が率先して授乳してくれるようになりました。
1回量120ml~離乳食中期
この時期からは粉ミルクがメインで、外出や緊急時に液体ミルクがおすすめ。
調乳の手間にも慣れ、赤ちゃんも飲む量が安定してくる頃。シンク近くでの計量やウォーターサーバーの導入など、ちょっとした工夫でぐっと楽になります。
液体ミルクは防災備蓄としても役立ちますし、味に慣れるためにも週に何回か取り入れておくのが安心です。
離乳食後期~卒乳
この時期になると、ミルクの回数も減り、粉ミルクでも液体ミルクでもOKという状況になります。
とはいえ、卒乳のタイミングも見据えながら、粉ミルクと液体ミルクのストックは計画的に減らしていくことが大切です。
私は朝晩に液体ミルクを使い、食後は調整しやすい粉ミルクにするなど、混ぜて使っていました。
「気づいたら大缶が余っていた…」なんてことがないように、防災用のベビーフードと同様、ミルクも消費を意識していきましょう。
まとめ
粉ミルクと液体ミルク、どちらも一長一短です。
コスパと調整のしやすさを重視するなら粉ミルク、手軽さと時短を求めるなら液体ミルク。どちらが正解というわけではなく、そのときの状況やママ・パパの心と体の余裕によって変わるものだと思います。
だからこそ、両方の選択肢をうまく使い分けていくことが何よりも大事なんじゃないかな、と私は感じています。
この記事が、少しでも今ミルク育児をがんばっている方のヒントになれば嬉しいです。
~モルママのひとりごと~
小さなストレスでも、毎日続くとじわじわ効いてきます。
「たったこれだけのこと」なんて思わずに、頼れるものには遠慮なく頼ってくださいね。
お金がかかるから…と我慢しがちですが、私は液体ミルクとウォーターサーバーに課金して正解だったと思っています。
そのぶん、睡眠時間がとれて、イライラが減って、娘にもやさしく接することができました。
これは“贅沢”ではなく、“必要経費”です。
無理せず、無茶せず、自分の心もちゃんとケアしてあげてくださいね。
子育て、今日もお疲れさまでした!