こんにちは、モルママです。
この記事では、私が実際に経験した不快性射乳反射(D-MER)についてお話ししたいと思います。
D-MERという言葉、初めて聞く方も多いのではないでしょうか? 私もそうでした。
でも今、同じように母乳育児で悩んでいる方、もしかしたら自分もそうかもしれないと感じている方に、少しでも届いたらうれしいです。
退院前から感じていた「何かおかしい」という感覚
私は出産後、混合育児をしていましたが、退院前から授乳のたびに強い不快感を覚えるようになりました。
ホルモンバランスのせいかな?と深く考えずにいたのですが、授乳の時間が近づくと気分が落ち込み、涙が出そうになることもありました。
その感覚は日に日に強くなり、まるでうつのような状態に近づいていったのを覚えています。
混合育児の時期には、電動の搾乳機を利用することもありました。
直接授乳するよりも気持ちの落ち込みが少なくて済み、不快感はあるものの、なんとか続けることができていました。
ミルクをあげている夫の隣で、電動搾乳機で母乳を絞る——あの時間は、なんとも言い難い、不思議な気持ちになる時間でした。
不快性射乳反射(D-MER)という存在
産後の精神的な不安定さとは少し違う気がして、調べていくうちに初めて知ったのが「不快性射乳反射(D-MER)」という言葉でした。
D-MERとは、射乳(母乳が出る)反射の際に、理由もなく一時的な嫌悪感・不安・悲しみといった感情が起こる現象のこと。症状が現れるタイミングや強さは人それぞれですが、私の場合は授乳が始まる前から涙が出そうになるほどの気持ちの落ち込みがありました。
完ミに切り替えて救われた気持ち
心と体の限界を感じ、生後1ヵ月のタイミングで完全ミルク育児に切り替えました。
当時は「母乳で育てられない私はダメな母親なのでは?」と罪悪感でいっぱいでした。でも、そんなときに夫がかけてくれた言葉が、今でも忘れられません。
「ミルクだったら俺もあげれるからママの負担が減るよね?そんな悲しむことじゃないんだよ」
この言葉を聞いた瞬間、すっと心が軽くなったのを覚えています。完ミは“母親失格”なんかじゃない。むしろ家族みんなで育児をするための一つの手段なんだと思えるようになりました。
この経験を誰かのために
D-MERのことは、自分がなってみるまで全く知りませんでした。きっと、周囲の人も同じように「そういうことがある」なんて想像もしないのではないかと思います。
だからこそ、この記事を通して出産を控えている友人やママたちに「もしかして、これのことかも?」と気づいてもらえたら、それだけで意味があると感じています。
まとめ:自分の気持ちを大切に
不快性射乳反射(D-MER)は、決して気のせいや甘えではありません。
母乳育児が合わないこともあるし、それを選ばないことが間違いではないと、私は自分の経験を通して強く思います。
もしも今、授乳のたびに気持ちが沈んでしまっているママがいたら、どうか一人で抱え込まないで。
完ミに切り替える選択もあるし、家族に相談して理解を得ることだってできます。
育児の正解はひとつじゃありません。ママが笑顔でいられることが、いちばんの育児だと私は思っています。
この記事が、誰かの心を少しでも軽くできますように。