「12月から3月に北海道旅行を考えているけど、どれくらい寒い？」「地域によって雪の量が違うって本当？」という疑問は、道外の方から本当によく聞きます。
北海道は広いため、同じ冬でも地域で“雪の量も気温もまったく違う”というのが実情です。札幌で吹雪いていても、釧路では道路が乾いている…なんてこともよくあります。
この記事では、札幌在住のママ目線で、旅行者が知っておくべき地域別の冬の特徴をやさしくまとめました。服装選びや旅の計画にも役立ちます。
もくじ
北海道の冬は地域でまったく違う｜まず知っておきたい特徴
- 雪が多い地域 = 必ずしも寒いわけではない
- 晴れた日・風の強い日ほど体感温度が低い
- 太平洋側は雪が少なく、内陸・日本海側は雪が多い傾向
「北海道＝どこも同じくらい寒い」と思われがちですが、実際はまったく別の気候帯に感じるほど差があります。
札幌｜雪が多く気温も低い。ザ・北海道の冬を体感できる
札幌の冬は
・雪が多い
・気温が低い（特に1〜2月）
・歩道がツルツルに凍る日がある
という、北海道らしさが一番分かりやすい都市です。
ただし地下歩行空間（チカホ）があり、外を歩く時間を減らせるのが大きなポイント。旅行者には一番バランスが良い都市です。
服装の目安：
12〜1月：上下スノーウェアに近い防寒（子ども）／大人は厚手ダウン
2月：最も寒い時期。手袋・帽子は必須
3月：寒さは残るが日差しが増え、雪解けが始まる
旭川｜北海道で最も“寒さが厳しい”代表都市
旭川は北海道の中でも気温が特に低い地域です。雪の量も多く、内陸のためとにかく冷え込みが強烈です。
晴れた日は空気が冷え込み、体感温度は札幌より10℃以上寒く感じる日もあります。
動物園（旭山動物園）目的の旅行者が多いですが、長時間屋外にいる予定があるなら、しっかり準備が必要です。
服装の目安：
12〜2月：上下スキーウェア推奨（子ども）／大人も防風・防寒のしっかりした装備
3月：まだ真冬並みに寒い日が多い
帯広｜晴れやすく放射冷却で“キーンと冷える”街
帯広は雪は「多すぎない」地域ですが、晴れる日が多い＝放射冷却で冷え込むため、体感温度がとても低くなります。
特に朝晩は強烈な冷え込みがあり、「え？札幌より寒いじゃん…」と感じる人も少なくありません。
服装の目安：
12〜1月：大人も子どもも防寒重視
2月：一年で最も冷えることが多い
3月：日差しで暖かく感じるが、風が冷たく油断禁物
函館｜雪は比較的少なめ、海の影響で“湿った寒さ”
函館は北海道の中では気温が比較的高い地域です。雪の量も札幌より少ないことが多いため、歩きやすさではかなり楽な都市です。
ただし海風の影響で、気温のわりに体感が冷たい“湿った寒さ”があります。
服装の目安：
12月：そこまで過酷ではないが、防寒は必要
1〜2月：風が強いと体感が低い
3月：春らしさを感じ始める
釧路｜北海道の中で雪がとても少ない地域
釧路は北海道の中でも雪が少なく、積雪がほぼない日も多い地域です。道路に雪がない日も多いため、道外の人でも歩きやすいです。
ただし海が近く、風が冷たく体感温度は低い傾向にあります。 「雪がない＝寒くない」ではありません。
服装の目安：
12〜2月：防寒アウター＋防風対策
3月：雪は少ないが、風が強い日は真冬同然
苫小牧｜雪が非常に少なく、比較的温暖なエリア
苫小牧は雪が少ない地域として有名で、降ってもすぐ溶ける・積もりにくい特徴があります。
気温も北海道の中では上位で過ごしやすいですが、港町のため風が強いと一気に寒く感じるのが特徴です。
服装の目安：
12〜2月：風対策を重視
3月：雪はほぼないが、気温はまだ低め
雪の多さは“寒さの目安にならない”理由
これ、北海道に住んで初めて気づく点です。
● 雪が多い → 気温は案外高め（0℃に近い）
雪が降るのは「気温がそこまで低くない」時です。
● 雪が少ない → 気温が低すぎて雪が降らない
旭川・帯広は、雪が降らないほど冷え込む日が多いです。
● 晴れの日ほど“体感温度は低い”
放射冷却で一気に冷えて、顔が痛いほどの寒さになります。
● 風の強い日は体感−10℃以上下がることも
このあたりを理解しておくと、北海道の冬で「服装の失敗」がぐっと減ります。
地域別｜どんな服装が安心？（旅行者向け）
札幌・旭川・帯広（雪・寒さどちらも強い）
- 大人：厚手ダウン・防寒ブーツ・手袋
- 子ども：上下スノーウェア・耳当て帽子
- スノーブーツは必須
函館・苫小牧（雪少なめ、風が冷たい）
- 大人：防寒アウター＋風を通さないレイヤー
- 子ども：上半身はダウンでもOK、下は防水の方が安心
釧路（雪と氷が少なく歩きやすい）
- 大人：防風アウターとブーツ
- 子ども：厚手の防寒と帽子を忘れずに
まとめ｜「北海道の冬」は地域差を知ればもっと楽しめる
12〜3月の北海道は、地域ごとに気候が大きく違います。
・札幌は“ザ・北海道の冬” ・旭川と帯広は寒さのキレ味が最強 ・函館は雪少なめで歩きやすい ・苫小牧・釧路は雪が少なく旅しやすい
この特徴をおさえて服装を決めれば、北海道旅行の冬も安心して楽しめます。もし迷ったら「少し暖かめにして、途中で脱げる服装」を意識するのが一番安全です。
札幌のママとして、少しでも旅の参考になれば嬉しいです。
